from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

ソニーの行く末(2)

nikkeibp.jpソニー中鉢社長が激白、「まずは心のV字回復」

投資家やメディアが前向きに評価するような、自分でも驚くようなプランを立てることはできますよ。じゃあ、なぜやらないのか。それは、「アンチテーゼ」があるからです。
業績は早期に回復させなければなりません。その一方で、社員の士気を高める必要もある。甘やかそうとか妥協しようという気持ちは全くありません。ただ、投資家やメディアが評価する大規模なリストラ策は、概して社員の士気を下げる場合が多い。
資本の論理と組織の論理の衝突ですよ。大切なのは、両方のバランスを取ることです。
今、社員は極めて疲弊しています。彼らが良い商品を設計して作って売るんです。現場の士気が上がらずに、どうしてソニーが復活できますか。まずは、「心のV字回復」が必要なんです。
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まずは、ヒット商品を出さなければいけない。今までもソニーの危機は何度かありましたが、ヒット商品に救われてきた。即効薬はヒット商品です。ヒットが出るぞという予感を社員が持てる体制を作らなければなりません。
私の最初の仕事は取引先から社員までステークホルダー(利害関係者)の声を聞くことでした。そのうえで作り上げたのが、今回の経営方針です。私が編み出したものはほとんどないと言っても過言ではありません。

ステークホルダーのいうことを聞いてヒット商品が出せるんだろうか。ソニーは変わった。