from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

日本の鶏の95%近くが外国産の鶏だそうだ

NHKで「あなたの知らないたまごの話」という番組を見た。日本の鶏の95%近くが外国産の鶏だそうだ。そのほとんどは、アメリカからの輸入。再大手は、ハイライン社という会社だそうだ。日本人が好む黄身や白身が盛り上がり、黄身の色が濃くて、殻が固い卵を産む鶏を育ててもらっているようだ。養鶏業者の努力だけでそのような卵が生産されているものとばかり思っていたが、ブリーダーの努力の方が大きかった訳だ。インターネットで調べてみると、ハイライン社のソニアという鶏種の特徴は、ムラのない卵殻質、ハイライン社独特のシェルカラー、均質な卵内容物とある。また、ローラという鶏種の特徴は、安定した産卵成績、飼育管理が簡単、尻つつきが少ないとある。

また、この番組では、「卵粉」というものが紹介されていた。卵の中身を全部粉にした全卵粉末のほか、卵黄粉末、卵白粉末があるようだ。メーカのHPを見ると、「粉末卵白1Kgに水7Kgを足しますと8Kgの液卵白に相当致します」と書いてある。この「卵粉」は卵の代わりに使えるから、あらゆる加工食品に使われているようだ。代表的なのは、ケーキなどのお菓子と麺。ドッグフードなどにも使われている。鶏インフルエンザ騒ぎもあって、中国から卵を輸入していることはないようだが、この「卵粉」は輸入されようとしている。この番組で、「卵粉」の輸入をねらっている会社は、遺伝子組み換え飼料は使わないし、安全には十分気をつけていると言ってはいたが。

もう1つ「日中をつなぐ100メートルの水墨画 中国人画家・王子江の挑戦」という番組を見た。今年1月に放送された番組の再放送だった。王子江さんは、1958年画家の家に生まれ、29歳で来日し、独自の水墨画技法を確立。千葉県茂原市の近くのお寿司屋さん一家に居候したことが切っ掛けで、茂原市美術館のために、大自然を壮大なスケールで描いた水墨画「雄原大地」を制作し、その後、奈良薬師寺で100m障壁画「聖煌」制作したりしている人のようだ。去年の10月には、北京の国立中国美術館で“凱旋展”という個展を開き、好評を得たようだ。番組では、制作中の様子を写していたが、下書きをまったく書かず、かなり速く描いていた。“凱旋展”に出展した「人生楽時」と題された食事風景の巨大な歓楽図でも3日で完成したそうだ。伝統的な水墨画はもちろんのこと、印象派を思わせるタッチのもの、バイクや車を描いたもの、戦争の悲惨さを訴える人々を描いたものなど、同じ人が描いたとは思えないくらい作品ごとに作風が違っていた。風貌は芸術家らしくなく、気さくな人のようで、水墨画家というより、水墨イラストレーターという感じの人だった。