from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

「13億人の欲望をつかめ〜中国コンビニ戦争〜」という番組を見た

また雪が降るかもと言われていたが、降らずにまずまずの天気だった。どこへも行かずにだらだらとうちの中で過ごした。

昨夜、NHKスペシャル「13億人の欲望をつかめ〜中国コンビニ戦争〜」という番組を見た。上海で繰り広げられ便利店(コンビニ)の出店競争を、国有コンビニ「好徳」と日系コンビニの「ファミリーマート」の戦いを中心に描いたものだった。「好徳」は、先に出店したローソンを真似て、1000店舗規模まで店の数を急激に増やしてきたが、後で寝室してきた「ファミリーマート」に客を奪われ、売り上げが低下して、閉店を余儀なくされているというような内容だった。「好徳」の責任者は「ファミリーマート」を偵察に行って、商品の品揃えや陳列の仕方がきれいと感心はするが、対抗手段を考えつかない。思いつきで卵や米を置き、米の配達サービスをやったりするが、売り上げ低下を食い止めることはできない。「好徳」の従業員は、国営企業をリストラされたおばちゃんが店員。片や「ファミリーマート」は、優秀な台湾人経営者に接客サービスの訓練を受けた若い人。勝ち目はない。

「ローソン」では、日本と同じように「おでん」を売っているが、若い人には割と人気があるようだ。食べたことはなかったけど。「弁当」(中国では「便当」)も流行りつつあるようだ。ただ開発した弁当が2週間程度売れなくなるようだ。そりゃそうだろう。同じ弁当を毎日食べないし、美味しいと思ったものでもすぐに飽きてしまうからね。それに、上海では同じ値段で、レストランでもっと美味しいものが食べられる。

朝、コンビニで朝食を食べていた親子がいて、子供が「コンビニとお母さんが作った食事のどっちが好き」と聞かれて、「コンビニ」と答えていた。また、小学生一人でコンビニで買った物で朝食を済ませているを紹介していた。実際には、そんな子供は少ないのに、ほとんど子供がそうやっているようにね。

「ローソン」の強みは、電気、水道、ガス、電話といった公共料金の支払いができることだと「ローソン」の幹部が言っているのを雑誌で読んだことがあるが、この番組ではまったく紹介されていなかった。

上海でも10年ほど前まで食料の配給制度があったという。急激に変わっていく上海。その流れについて行けない大勢の人たち。かなりの数の自殺者が出ているようだ。