町を歩いていると、よく出くわすおじさんがいる。眼光鋭く、袋をぶら下げている。
ゴミ箱のゴミを漁っているようだ。ゴミ箱の中に捨てられている缶やペットボトルを集めているようだ。仕事として、ゴミ箱のゴミを集める人がいるから、その人が集めに来る前に、仕事を終えないといけないから、大変だ。
このおじさんだけでない。自転車の前に幌をかけているので覗くと、その下に缶やペットボトルが積まれている。歩道の脇にあるゴミ箱を見つけると、自転車を止め、ゴミ箱をのぞき込んでいく。
リヤカーで運ばれている荷物も大半が、ゴミとして捨てられた有価物だ。缶やペットボトルのほかに、段ボールが積まれている。
自転車の両脇にプラスチックの長い壺のような容器を取り付けている人がいる。まだその容器の中をのぞき込んではいないが、液体のようだ。どこかのレストランの残飯が入っているのはと思っている。家畜のえさにするのか、畑の肥やしにしているのではと考えているが、当たっているのかどうかはまだ確認していない。