from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

内田樹さんの「靖国再論」

内田樹の研究室に、

日本の政治家の中に、この新しい東アジア共同体の中で中国や統一朝鮮の政治家たちと五分でわたりあえるだけの外交的手腕と戦略的思考を備えた人物はいない(それだけは確言できる)。

と。同感。政治家の人材不足は否めない。本当の意味でのナショナリスト(自分自身のことより国益を第一に考える人)がいないからだと思う。

彼が靖国にこだわるのも、歴史問題の解決を遅らせているのも、日本がアメリカの庇護を離れた「スタンド・アロン」のプレイヤーとなったとき、東アジアの政局の中で中韓ASEAN諸国とわたりあうだけの政治的力量を備えた政治家が日本には存在しないということを彼が知っているからである。

これはどうかな。もしそうだとしたら、小泉さんも私利私欲だけでなく、一応自分なりに(自分の力量をわきまえて)国益(≠民益)を考えているということになる。