from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

トヨタのリコール

NBonlineトヨタの危機、伸び切っていた兵站線」から。

「そのうちにトヨタはリコールでやられる」
グループ会社に転出したトヨタ首脳OBは、事あるごとにこんな“予言”を口にしてきた。トヨタの成長に伴い、このグループ会社にも次々と協力要請が舞い込んでいたが、あまりの拡張ぶりに疑問を抱いていたからだ。
「要請を断ったらトヨタから文句を言われた。でも、そんなペースで対応できる人が育つはずがない」。似たような悲鳴は、方々から上がっていた。
トヨタの兵站線は伸び切っている」。急速な海外展開に対し、奥田碩・相談役ら首脳陣は、こう警鐘を鳴らし続けてきたが、課題は成長のスピードだけではなかった。自前主義から抜け出せなかったことも大きい。海外工場を立ち上げるたびに、日本から大量に人材が送り込まれ、それに伴い各部門で人事異動が発令される。するとどんなことが起きるか。
「うちに来る調達担当者がころころと代わった。我々の部品を見極める能力も低く、新しい工法の説明をしても理解できているのか不安に思ったことがある」。愛知県内の独立系部品メーカー社長はこう打ち明ける。