from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

記者クラブ

DIAMOND Online「上杉隆:非記者クラブメディアを排除した」から。

確かにきょう、鳩山内閣は華々しくスタートした。だが、本当の敵は身近なところにいる。権力闘争のそうした要諦を忘れると必ずしっぺ返しを受けるだろう。
記者会見のオープン化は確かに小さな約束だったかもしれない。
だが、足元のそうした小さな公約すら果たせないような政権に、官僚政治の打破などという壮大な改革など、到底成し遂げることはできないのではないか。
政権発足初日、さっそく公約違反をした鳩山内閣への率直な感想である。

BPnet「花岡信昭:なんとも危なっかしい鳩山新政権の船出」から。

記者クラブの問題点はさまざまに指摘されてきたが、そうした存在目的そのものは、実態を熟知すれば容認すべきものとして理解されよう。記者クラブ批判は結構だが、その大半は実情を知らない者の世迷いごとである。メディア論の学者などに実態を知らずして記者クラブ批判に明け暮れ、世論を誤った方向に誘導している向きがあるが、いいかげんにしてほしいと常々感じてきた。
官僚の記者会見禁止令は、そうした半可通の判断から出てきたものに違いない。会見禁止となれば、官僚はメディアと接触するなというのと同じだ。ならば、政治家たちは、官僚と同レベルの詳細な説明ができるのか。中途半端に終われば、いいかげんな情報がそのまま伝えられることにもなってしまう。
重要省庁では朝の「事務次官ハコ乗り」まで、定例化しているところもある。次官宅へ朝回りしても、十分な時間が取れないため、次官の車に代表社が2人ぐらい同乗する。役所に着くまで、車内で「懇談」を行う。その結果は同乗した代表社の記者が各社に伝えるという仕組みだ。
「談合なれあい」などと批判されようとも、メディア側としては、官僚トップから具体的な話を聞く機会が多ければ多いほど、国民の知る権利を担保することになる。中央省庁を日常的に取材しているメディアは、それほど濃密に取材対象とかかわっているのだ。
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その岡田氏は誠実な人柄で知られるが、原理原則にこだわるタイプで、「原理主義者」のニックネームもある。外相に就任して、まず指示したのが、核持ち込みの「密約」問題の明朗化だ。
これはいかにも岡田氏らしいところだが、実は、「密約」問題は政治的には触らないほうが日米関係はうまくいく。言ってみれば、密約はあったがなかったことにしよう、というのが成熟した日米関係ということになる。

やっぱり、花岡氏=呆れたジャーナリスト?