from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

殺虫剤混入餃子(2)

NHKニュース「千葉 高濃度の殺虫剤成分検出」。

生協が加盟する「コープネット事業連合」は去年12月、千葉市で中毒症状を起こした女性が残したギョーザを外部の研究機関に依頼し鑑定を進めていました。その結果、ギョーザから濃度130ppmの有機リン系の殺虫剤の成分「メタミドホス」が検出されたということです。「メタミドホス」の国の基準値は野菜の種類によって異なりますが、ギョーザの材料に使われるニラの基準値は0.3ppmで、これと比較すると、今回検出された濃度は400倍を超えることになります。厚生労働省によりますと、この1年間で野菜などの検疫で「メタミドホス」が見つかったケースは数件あるということですが、厚生労働省の担当者は「残留した農薬で130ppmという高い濃度が検出されたケースは聞いたことがない」と話しています。基準値を大きく上回る高濃度のメタミドホスが検出されたことについて、コープネット事業連合の担当者は「自分たちで行った検査では0.01ppmほどしか検出したことがなく、130ppmという数値は原材料の残留農薬で出た値とは考えにくい。人体にどの程度影響があるのかわからない数値のため、いっそう商品の回収に力を入れたい」と話していました。東京聖栄大学の眞木俊夫准教授は「130ppmの濃度でメタミドホスが検出されたということは、ギョーザ1個あたり2ミリグラム以上が含まれていたことになる。これは、体重50キロの人が1日に摂取しても健康に害が起きない量の10倍を超え、たいへんに高い濃度だ。野菜に残留した農薬が原因とは考えられず、ギョーザの製造工程で誤って混入したか、誰かが故意に入れたかだろう」と話しています。