from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

教育改革

NBonlineケチな改革が教育をダメにする【前編】(広田教授教育も、教育改革もけしからん)」から。

授業の空き時間や放課後は、会議とおびただしい書類づくりとでつぶれていってしまいます。「教員の質を高める」というかけ声のもとでの「研修」の増加も、ますます教員が自由に使える時間を圧迫しています。研修の増加は、ある意味では、教育委員会や校長の責任逃れ(「私は」ちゃんとやるべきことはやっている)のためのようなものです。
近年は、理不尽なクレームをつけてくる親への応対や、学校にいわれのない不信感を持つ地域の人への対応に、少なくない時間がかかってしまうようにもなっています。
「教えることのプロ」をめざして教員になった人が多いはずですが、今や、会社でいえば、社内の手続き業務ばかりに追われるようになっています。改革推進論者は、そのことに思いをめぐらせたことが少しでもあるのでしょうか。
要するに、「教員の多忙化」というのは、「教育の質を高めるために活用できる時間」が失われて、「教員としての職務をこなす仕事」ばかりが水ぶくれしてきている、ということです。