from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

雨の中、トロッコ列車に乗った

samso2007-06-24

起きたときは曇っていただけだったが、気がつくと雨が。
8時過ぎに1階のレストランに行って、バイキングの朝食。バリエーションはまあまあ。和食の食材だけ取って食べる。息子は食パンをちょっとかじり、果物を少し食べただけ。
9時頃チェックアウトし、雨の中、タクシーで京都駅に向かう。京都駅構内をちょっと散歩し、ホームへ。二人を置いて、お袋を探しに行く。ちゃんと着ているか心配だったが、すぐに見つかった。妻たちが待つ場所に戻って、32番線へ。止まっていた亀岡行き普通電車に乗り込んだ。10時半頃、亀岡に到着。電話で聞いたように駅を出て、右側のロータリーに行ってみるが、旅館のマイクロバスは止まっていなかった。屋根のあるバス停でしばらく待つ。キャーという妻の声が聞こえ、見るとバッシャンと車に水しぶきをかけられていた。笑うしかない。しばらく待って、マイクロバスが来た。他に客はなく、私たち家族だけで出発。20分ほどかかって、湯の花温泉の「烟河」という旅館に着いた。
フロントで入浴料を払い、お風呂へ。脱衣すると、息子は先にお風呂場に行った。露天風呂に行くと、すでに肩まで浸かってた。「熱くない?」「ゆっくり入るとあつくなかった」。「きもちいいね」と言いながらお風呂を楽しんでいたが、30分すると「もうでたい」。ちょっと粘って、45分ほどで引き上げた。脱衣場に足裏マッサージがあり、試すと気持ちよし。息子もやってきて足を乗せると「ひゃあ、きもちいいね、これ」。妻たちが出てくるまで時間があったので、フロント前の休憩場へ。お土産屋を覗いて、息子は「おなかすたから、なにかたべたい」。「すぐにお昼食べるから我慢して!」何とかやり過ごして、お風呂に戻ると妻がマッサージ機に横になっていた。
12時過ぎにフロント横のレストランに行って、予約してあった会席料理をいただく。翡翠冬瓜、お造り、賀茂茄子鶏そぼろ餡、ポークの冷シャブ、鱚などの天ぷら、黒豆うどんなどが出てきた。どれも美味。最初、息子は好きなものがなかなか出てこなくて拗ねていたが、好きなものが出てくると満足した。送迎バスが1時間に1本しかないので、食事を終えてすぐにバスに乗り込んだ。またうちの家族だけ出発。

亀岡駅には1時40分ぐらいに着き、1時46分発の電車に乗れば、2時18分発のトロッコ列車に乗れるとホームに向かった。正面に「京都方面」と書いた看板があったので、ホームに降りて電車を待つ。アナウンスをよく聞いていなくて、ふと向こう側のホームを見ると、京都行きの電車が止まっていた。ホームが違うと気がつき、慌てて階段を登り、隣のホームに降りると、電車は静かに出発。がっかりして、タクシーで次の馬堀駅に向かうしかないと改札まで戻って、駅員の女性に払い戻しを頼んだ。そうしたら、「次の電車でも間に合いますよ」と言われた。次の電車は2時6分発。「間に合うんですか?」と念押しすると「馬堀駅には3分で着きます」と。確か馬堀駅トロッコ亀岡駅の間は10分かかるとあったよな、足が悪いお袋と息子を連れて大丈夫かと思ったが、「大丈夫です」と言われ、トロッコ列車の乗車券と指定席券を買った。
馬堀駅を出ると、息子を妻に任せ、先に行かせた。また雨が強くなってきていて、傘を差し、お袋の手を引っ張ってトロッコ亀岡駅に向かう。途中、お袋はもう勘弁してと言うような顔をした。「もうちょっと頑張って」と言って引っ張っていく。2時18分ちょうどに駅の入口に着いた。列車を降りてきた客が階段を降りてくるのを避けながら、階段を登っていく。駅員さんが「まだ大丈夫ですよ」と声を掛けてくださる。乗り込むと列車はすぐに発車した。指定席まで行って席に座ると、お袋は死にそうな顔をして、ハアハアと息をした。汗びっしょりだった。雨で濁った保津川が見え、息子は喜んで窓の外を眺めていた。保津川下りは中止になったと旅館の人が言っていたが、ラフティングをやっている人たちがゴムボートから手を振っていて、息子は手を振って応えた。この前の大井川鐵道と同じようにトンネルが多い。トンネルに入ると、裸電球が眩しい。あっと言う間にトロッコ嵯峨駅に着いた。

雨が降り続いていて、とりあえず駅に隣接する「19世紀ホール」という建物に入って、展示してあったSLを見学。近くのお寺でも行ってみようかと思ったが、雨が降り続いていたので、結局京都駅に戻って、ホテルに向かうことにした。
今夜の宿泊先「ハイアットリージェンシー京都」には4時半頃に着いた。去年オープンしたばかりのホテルと言うことで、第一印象は小綺麗。洋式のインテリに和のモノが所々配置してある。外国人好みのインテリアだ。部屋は2階で別館ということもあり、フロントから随分と歩かされた。部屋も小綺麗。窓の外の覗くと、裏庭と三十三間堂の塀が見えた。

雨がまだ降っていたが、ホテル内のレストランはどれも高すぎるので、夕飯は外に出て食べることにした。三十三間堂の前を通り、歩いていくと「レバンテ」というスペイン料理の店があった。団体客が入っていて、カウンターなら座れるというので、食べることにした。パスタ、リゾット、カルパッチョなどを注文。息子も「おいしい」と言ってよく食べた。コーヒーを飲みながら「タクシーで帰る?」と聞いたが、お袋はバスで帰ると言うので、レストランで別れた。

ホテルの部屋に戻って、テレビを点ける。テレビはハイビジョンのビエラで、BSハイビジョン番組で風景を見ると綺麗でしばらく見入った。「DVDがタダで借りられるよ」と妻に言うと、リストを取り寄せ、「ティファニーで朝食を」を借りた。ビデオを見終わると、お袋に買ってもらったトロッコ列車のオモチャで遊んでいた息子がテレビを見たいと言い出したので、「ティファニーで朝食を」を返し、「ピーターパン」を借りた。持ってきてもらったDVDがアニメじゃなかったので、息子は「みない」と言い出したが始まると面白くなったようで真剣に見だした。眠たくなりうたた寝をして目が覚めると、「ピーターパン」は終わっていた。