from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

松岡コケたら、安倍もコケる?

nikkeiBPnet「花岡信昭:安倍首相は「松岡ショック」を乗り切れるか 」。

このショッキングな事件による興奮から冷めるにつれて、自民党内には「政局に影響はない」「松岡氏には申し訳ないが、死をもって“謝した”ことが効果的に作用するのではないか」といった見方も出ている。
長い間、政治を見てきた立場からしても、そうした観測にはうなづけないでもない。政治の世界の展開はきわめてスピーディーに運ばれる。そのときは取り返しのつかない事態のように受け取られても、「世間が忘れるのも早い」(自民党幹部)のだ。

nikkeiBPnet「立花隆:松岡氏の遺書に隠された秘密 消えた「政治とカネ」の真相

この事件に関して、私がとんでもない発言だと思ったのは、安倍首相の次の一言である。
「ご本人の名誉のために申し上げておくが、『緑資源機構』に関して捜査当局が松岡農水相や関係者の取り調べを行っていたという事実もないし、これから取り調べを行う予定もないという発言があったと聞いている」
なぜこの発言がとんでもないのかといえば、これが、総理大臣による事実上の指揮権発動に近い発言と感じられるからだ。
なぜこれが事実上の指揮権発動になるのかといえば、この発言が明らかにしていることは、官邸(安倍首相本人かその意を体した周辺の人物)が、(緑資源機構問題に関し)捜査当局に対して、誰と誰を取り調べたのかを問い合わせ、これから誰を取り調べるつもりであるのかを問い合わせたということである。

ムネオ日記2007年5月30日(水)

安倍首相は「政府で方針を決めるという事は勿論ない。鈴木議員がどういう意図でそういう事をおっしゃっているのか私はわかりません」と述べたという(朝日新聞1面)。私は松岡さんとの長い付き合いの中で、今となってはこれが松岡さんの最後の言葉となり、松岡さんの遺言を、胸の内を、国民に知らせるのが松岡さんへの供養になると思って書いたのだ。これが私の意図である。
そして私は更に言いたい。「人は死ぬ前にウソはつかない」という事を。