from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

グローバリゼーションと、富者・貧者間の戦争

チョムスキーとグローバリゼーション (ポストモダン・ブックス)」から。

大多数の人々は、グローバリゼーションとは何か世界をより豊かで、より幸福な未来に導いている肯定的なものであると感じている。
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裕福な西側諸国においてさえ、グローバリゼーションは人口の大部分の現状を改善していない。さらに、グローバリゼーションが今後こうした改善をもたらすとは考えにくい。むしろ考えられるのは、「エリート集団」を維持し、快適に保ち、攻撃から保護するために、ますます多くの利潤と天然資源が搾り取られていくということである。極めて裕福な人々にさらなる攻撃が加えられる日が、いずれやってくる来るであろう。・・・・おそらく将来、それぞれの国の裕福な人々と貧しい人々の間で戦争が勃発するであろう。そして同じように、失業中ではあるが、希望を胸に抱いて南からやってくる不法移民たちとの間でも戦争が勃発するであろう。・・・その一方でメディアは、移民志願者たちを自国の生活水準への脅威と見なし、人種差別が肥大していく。