from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

学校はオイシイ

nikkeibp.jp「学校という名の不動産、用地難で開発業者が注目」。

国土交通省が発表した2005年の基準地価。東京23区が15年ぶりに上昇に転じるなど、大都市圏を中心に地価の底入れが鮮明になっている。
同時に、不動産ファンドによる物件の取得競争も激しさを増しており、開発用地そのものの確保が難しくなりつつある。そんな用地取得難の中、デベロッパーの目は学校に向き始めた。
今年3月までノーベル物理学賞を受賞した江崎玲於奈氏が学長を務めていた芝浦工業大学。11月初旬にも、その敷地の一部を戸田建設など複数デベロッパーに売却することが明らかになった。2006年4月をメドに、再開発が進む東京都江東区豊洲に大学院や工学部の一部を移転することが決まっており、港区芝浦の現キャンパスが注目を集めていた。
芝浦キャンパスはJR山手線・京浜東北線田町駅から徒歩数分という好立地。運河を挟んだ目と鼻の先に、三井不動産などが開発を進める芝浦アイランドがある。急速にマンション建設が進む「湾岸エリア」の1つだ。大学の本部機能など一部は残すものの、立地を生かし跡地にはマンションが建設される可能性が高い。
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「立地がいいものが多く、出物さえあれば学校はオイシイ。特に、少子化の影響で廃校になった都心部の公立小学校が狙い目だ」。ある大手デベロッパーの幹部は打ち明ける。
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リストラも一巡した今、地上げした土地が高値で転売されるなど、都心部ではバブル期のような光景が繰り広げられている。都心部の一等地にあり、まとまった土地が手に入る学校は、開発用地としては確かに一級品だろう。