from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

京都4区の場合

読売新聞『京都4区「小泉対野中」代理戦争』から。

京都府医師連盟」「府建設業協会」「日本商工連盟亀岡支部」……。自民党を支えてきた業界団体からの推薦状が壁に並ぶ。
京都4区、京都市右京区の西京極に近い無所属前議員、田中英夫(61)の選挙事務所。衆院選が公示された30日、出陣式に訪れた支持者らが声をひそめた。「いつもより少ない」「まだ始まったばかりやないか」
郵政民営化関連法案に反対し、自民公認を得られない今回の選挙。推薦団体は約600を数えるが、府農協政治連盟やその関連団体の推薦状は1枚もない。
有権者40万人弱の4区で2万〜2万5000を見込めた「農協票」。党公認として臨んだ2003年の前回、初当選を支えた〈集票マシン〉が離れていく。
事務所前での出陣式。前回、田中に地盤を引き継いだ元自民党幹事長、野中広務(79)の絶叫が甲高く響いた。「信義も情もない自民党執行部に、苦難を乗り切ることはできないっ」
「農協は一枚岩や」
JA京都府連参与の高橋裕夫(63)は言い切る。田中への「刺客」として小泉首相側が送り込んだ自民党新人は、中川泰宏(53)。JA京都中央会会長なのだ。
八木町長の中川は、野中の側近として地盤を守ったこともあるが、02年の府知事選に自民を離れて挑み、敗北した。復党し、農協を動かして雪辱を期す。高橋が言う。「相手は激震を感じているはずや」
野中も黙っていない。
4区での「自主投票」を決めた自民府連の府議や市議の力も借り、「農協内部の動きを探らせている」と関係者は言う。
小泉改革によって「一枚岩」に入った亀裂も見逃さない。政府の規制改革・民間開放推進会議が7月にまとめた中間報告原案。農協改革が盛り込まれ、現政権が続くと、農協事業の分割という嵐にのまれる可能性が強い。その不安も背景にして切り崩しを図る。

ここも郵政民営化と関係のない団体「農協」の意向で選挙結果が出たようだ。