from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

原爆投下

NHKニュース。

アメリカの世論調査会社ギャラップ社が先月25日から4日間、全米の18歳以上の男女1000人あまりを対象に行ったものです。それによりますと、広島と長崎への原爆投下について「支持する」と答えた人は57パーセントだったのに対し、「支持しない」という人は38パーセントでした。また、原爆投下は戦争を早く終結させ、アメリカ国民を救ったと答えた人は80パーセントで、そうは思わないという人は16%でした。一方、原爆投下は、戦争が続いた場合に比べれば結果的により多くの日本人を救ったと答えた人が41%だったのに対し、原爆投下でより多くの日本人の命が失われたと答えた人は、47%でした。同様の調査は10年前にも行われましたが、広島と長崎への原爆投下を支持する割合はこの時とほぼ同じで、アメリカでは原爆投下を擁護する声がいぜん根強いことをうかがわせています。

アメリカの歴史教育について非難する日本人はほどんいない。
草思社立ち読みコーナー「原爆を投下するまで日本を降伏させるな――トルーマンとバーンズの陰謀 鳥居民」から。

今日までだれもが知っている伝説が二つある。
ひとつは、百万人のアメリカ兵の生命を救うために、原爆を投下したのだといったトルーマンの口上である。多くのアメリカ人がきまってこれを主張してきた。
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戦死者だけであれば、一万人以下という推定であり、アメリカの軍首脳がだれひとり論じることもなければ、考えもしなかった百万人の犠牲者という数字が登場したのは、戦後になってからの創作なのである。
もうひとつ、日本人のだれもがよく知っている伝説がある。昭和二十年七月二十八日、そのときに首相だった鈴木貫太郎が「ポツダム宣言」を無視するといった意味合いで、宣言を「黙殺」すると語った。これが原爆投下を招いたのだという伝説である。
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トルーマンとかれの協力者のバーンズがポツダム宣言を公表するにあたって、日本が降伏しないように入念な細工をほどこし、陸軍長官スティムソンの原案から天皇の地位保全の条項を削ってしまったという事実である、さらに、日本側をしてその宣言が正式の外交文書だと思わせないようにつくり、最終通告だという認識を持たせないように細心の注意を払い、日本側が間違いなく黙殺するように仕組んだことに目を向けようとしない。