from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

歴史の中にある

武田徹さんの「オンライン日記」に、

事実が歴史を形成するように、ジャーナリズムもまた歴史の中にある。だからこそ、ファクトを正しく表現しているかというだけでなく、なぜそう書かれたかを社会の価値観の変化を視野に入れつつ、書かれた対象になる事実の歴史ではなく、ジャーナリズムそのものを時代思潮が濃厚に反映した歴史的存在として批評してゆくことが出来なくてはならない。ジャーナリズムが時局の影響を受けるのは情報管制の具体的な側面だけでない、いつでもジャーナリズムは時代の拘束の中にある。

と。これは、『ある出来事を報じるときに、それとまったく違う時代に違う場所で起きた別の出来事を「並べる」ことによって、その出来事の解釈は一変する』という内田樹さんの言葉と呼応する。