from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

寒さを引きずったまま、年が明けた。天気予報では、最低気温が−5℃、最高気温が1℃。エアコンと電気ヒーターを点けっぱなしにしているが、部屋の中でじっとしていると足下が冷たくなっていく。玄関のドアの下に手を当てると、冷たい空気が吹き込んできていた。

朝、関西風に白みそで雑煮を作ってみたが、入れた餅が融けてドロドロになってしまった。昨日買ってきた餅は、米粉から作られたもののようだ。昨日、焼いたときは割と美味しかったのだが。

お昼は、お隣から声がかかり、ご馳走になった。ご主人が久しぶりに温州から帰ってきていて、老酒を勧められた。いつもならあまり飲めないのだが、寒いのでコップ1杯飲めてしまった。

2時頃、先日買いに行って、調弦などのために預けていた妻のバイオリンを持って、王さんがやってきた。バイオリンを肩と顎で挟んでバイオリンをホールドすることから、練習が始まった。手を使わなくてもバイオリンをホールドしないといけないようだが、難しそう。そのあとは、開放弦で4つの弦を順番に弾いていく練習。これも難しい。妻がバイオリンを習っているとき、子供は最初そこそ貰ったバイオリンをいじくっていたが、すぐに飽きて、練習の邪魔をしだした。それで、ヘッドに連れて行き、絵本を読んで聞かせ、寝かせようとしたが、お酒が効いてきて、私が寝てしまった。ガタガタと音がして起きてみると、床一面にオモチャが転がっていた。妻は、練習が終わったようで、王さんと話をしていた。転がっているオモチャを整理していると、子供が一番好きな「ぐりとぐらくるりくら」の絵本がクシャクシャになっているのが見つかった。私と妻が相手をしなかったため、癇癪を起こして、やったようだった。王さんが帰ってから、「誰がやったの?」と咎めるが、「パパ」とか言って、自分がやったことを認めない。怒ると、泣きだした。しばらく泣かせた後、また「誰がやったの?」と聞く。黙って返事が来ない。何回か聞いてようやく自分がやったと認めた。この強情っぱりぶりは誰に似たのだ。

足下が寒くてやりきれないので、夕方、カルフールに暖かそうなスリッパを買いに行った。外を歩いても、正月らしい雰囲気はまったくない。カルフールの外壁に赤提灯がぶら下がっていたのが唯一か。カルフールに入ろうとすると、布団や暖房器具を抱えて出てくる人達が一杯いた。中に入ると、防寒コーナーに人が一杯いて、レジの列もすごかった。そのまま帰ろうかと思ったが、寒さを思うと帰れず、スリッパコーナーにいって、防寒靴のようなものを買い求め、レジの列に並んだ。順番が来るまで20分かかった。うちに帰って履いてみたが、暖かくて、並んで買った甲斐があった。

夕飯もお隣から誘われ、ご馳走になった。お昼の時に寒がったので、今度はエアコンを点けてくれていた。