from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

日本航空ジャンボ機墜落事故から二十年

東京新聞

死者五百二十人という世界最悪の事故となった日本航空ジャンボ機墜落事故から二十年。最近重大なトラブルが目立っている。日航は安全運航がすべての原点であることを忘れてはならない。
・・・・
原因は尻もち事故後に行った「米ボーイング社の隔壁の修理ミス」とされた。刑事責任を求める告発は結局不発に終わったが、日航社内では取り返しのつかない事故を深く反省した。その年の「回顧と展望」では「社会の信頼を取り戻すには、安全運航の実績を積み重ねていくしかない」との決意が語られている。
それから二十年。日航は売上高や保有機数、路線数、輸送旅客数などで二−四倍の企業規模になった。だが安全意識は希薄になった。今年になって管制官の離陸許可がないまま滑走を始めたり、非常脱出扉のセットを忘れて飛行し続けるなど、重大トラブルが相次いで発生した。

「命の教訓」によれば、「93年ごろから、バブル経済の崩壊や運賃自由化などの規制緩和によって、社内では『コスト削減』が奨励されるように」なり、「整備の委託化、外注化が進んでいる」ようだ。「外注整備では社内に技術が蓄積されず、安全にかかわる態勢が弱くなる。整備士の意欲や積極性も後退している印象がある」と。