from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

夕方、映画「孫文」を見るために出かけた。会場は後楽園近くの文京シビックセンターだった。文京シビックセンターは、区役所兼用の文化施設のようだ。さすが文京区。地上25階で無料で開放された展望室があり、中央部は吹き抜けになっている。

映画「孫文」(原題:孫中山)は、もらったチラシによると、孫文の生誕120周年を記念して珠江電影制片公司が1986年に制作したが、中国版が3時間近く大作で、日本で公開するには長すぎるということで、日本での撮影に協力した人が2時間弱に編集したもののようだ。中国では、孫文はなかり人気がある人のようで、上海でも、孫文が妻の宋慶齢と住んだことのある住居「孫文記念館」や、彼の名前を付けた中山公園などがある。

映画の中で、孫文は何回も民衆の側に立たないといけないようなことを言うが、本当に民衆の側に立った人なのかどうか疑問に思えた。何回も民衆を蜂起させ、何回も失敗。失敗とは、多数の犠牲者を出したということだ。映画の中でも敗退する兵隊の中に入り、前線に戻れと叫んでいた。孫文は大統領制による連邦制国家を目指していて、議院内閣制の政府を目指していた宋教仁と対立していたようだ。