NHKニュース「エジプト 集団礼拝に続きデモ」
混迷が続くエジプトの首都カイロでは、４日、金曜日のイスラム教の集団礼拝に続いて、大規模な反政府派のデモが行われていますが、軍が周囲で厳しい警備を続けており、ムバラク大統領を支持する勢力との間で大きな衝突は起きていません。
エジプトでは、ムバラク大統領の即時辞任を求める市民が、４日を「追放の日」と名付け、再び大規模なデモを行っています。このうち、カイロ中心部のタハリール広場では、集まった数万人が、イスラム教の金曜日の集団礼拝を終えたあと、口々に「ムバラク大統領も、汚職も、もうお終いだ」と叫び、大統領に辞任を迫りました。これに対して、ムバラク大統領を支持する勢力は、４日を「忠誠の日」と名付け、カイロ市内の別の場所で数千人規模の集会を開いています。エジプトでは、今週、反政府派のデモ隊と大統領を支持する勢力とが衝突し、少なくとも６人が死亡、８００人以上がけがをしたことから、４日も新たな衝突が起きることが懸念されていますが、タハリール広場の周辺は軍が厳しい警備を続けていることもあり、今のところ双方の間で大きな衝突は起きていません。
