from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

国民不在の「自民vs民主」

nikkeibp.co.jp「花岡信昭:むざむざ好機を逃す“ぎごちない”民主党」。

民主党小沢一郎代表は採決を待たずに議場から退席した。3日に高知、4日に青森の党県連大会に出席するためだ。採決引き延ばし策を取った側のリーダーが採決を前に姿を消したのである。
民主党鳩山由紀夫幹事長は「自民党の方に高齢者が多いため、これに配慮して解任決議案を一つ取り下げた。枝野さんの熱弁で年度内の自然成立を回避できた」と胸を張った。
「与党と野党のどちらが国民のためになるか、民主主義を求めているのはどちらか、与党の暴挙をしっかりと見て、国民のみなさんが判断してほしい」とも述べた鳩山氏だが、一般の国民には、採決引き延ばしの意図がどこまで伝わったか。
結果的には、衆院通過が3日にずれ込んだことで、自然成立は4月1日となった。だが、1日は日曜日であり、実質的には年度内成立と同じということになる。徹夜国会に持ち込んだ意味合いはその程度のことなのだ。
これが何日間も採決を先送りさせ、暫定予算の編成を余儀なくさせたというのであれば、政府与党の力量不足を印象付けることにはなる。欧米でも体力の限りを尽くして延々と演説を続けるフィリバスターといった議事妨害が少数党尊重策として認められてはいる。だが、民主党の手法はそこまでは徹底していない。この国会冒頭で審議拒否戦術に出て、なんら得るものもなく審議に復帰したのと同様、なんとも中途半端なのだ。

ごまめの歯ぎしり 07年3月4日号」。

予算委員長不信任案の趣旨説明に立った枝野代議士は、全く自民党のほうを見ることもできず、身体ごと民主党の方を向いて、延
々と予算委員会と関係ないことをしゃべりまくる。鎌倉幕府がどうしたとか、こうしたとか。かなり情けない。夜中の12時前に延会手続きをやらなければいけないのだが、このままずっとしゃべくっていたらどうするのだろうかと心配していたが、十二時十分前に議長はあっさりと、今日のところは枝野君の趣旨説明をここまでとし、十二時十分まで延会しますと、宣言し、おしまい。
再開後、趣旨説明は十五分以内とするという決議をして、あっさり引き延ばしもおしまい。中断後、小沢一郎は本会議場に戻ってこない。ひでえ党首だ。
採決の最後に議長が、投票もれはございませんかと発言すると、みんなで口を揃えて、オザワイチロウ。次に僕と同期の佐藤勉総務委員長不信任案。おい、勉ちゃん、みんなのことを考えてさっさと辞表を出せ、そしたら一時間、本会議が短くなるぞとさんざんからかわれていた。また最後に、投票もれはございませんか。オザワイチロウ。
この不信任案も否決されたところで、民主党がギブアップ。そりゃ、引き延ばしの指示出していた党首が自分は一人で家に帰って寝てるんだから。結局、朝四時半、予算が衆議院を通過して(ここでも投票もれはございませんか。オザワイチロウ)散会。