from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

「仏像展」に行った

samso2006-11-23

曇り。肌寒い一日。
9時過ぎにうちを出て、上野へ。
10時過ぎに上野駅に着いて、「仏像展」の入場券を買い求める。1500円。
並ぶのを覚悟で国立博物館に着いたが、すぐに入場できた。
最初のコーナーは、壇像と呼ばれる小振り(40cm程度)の十一面観音菩薩像立像7躯と聖観音菩薩立像が1躯。中国の唐で作られたものと日本製で奈良・平安時代に作られたものがあった。中国で作られたものは、白檀の一木彫で、日本のものより表現がきめ細やか。日本のものは、最初ヒノキで彫られていると思われていたようだが、カヤでで彫られているようだ。7世紀頃はクスノキだったようだが。
次のコーナーは、8世紀後半から9世紀前半にかけて作られた大きめの仏像。唐招提寺所蔵の増長天立像はすばらしい。力強い兵士のよう。もう一つすばらしいかったのは、滋賀・向源寺蔵の十一面観音菩薩立像
次のコーナーに行くには一旦通路に出て、反対側の部屋に行くので休憩。
次のコーナーは、表面にノミの跡残る一木彫−鉈彫だった。顔が真っ二つに割れ中から十一面観音が覗いている宝誌和尚立像は印象的。SF映画で出てきそうな発想だ。
最後のコーナーは、円空と木喰。円空のは現代アート。たった一日で彫り上げたものもあるようだ。立木に彫ったものもあったという。木喰は60歳になってから掘り出し、日本全国を遍歴し、千数百体の仏像を彫った。にこやかな表情のものが多い。見応えがある展示会だった。
1階の「一木彫ができるまで」を見たあと、会場の平成館を出たのは、1時半だった。疲れてはいたが、本館にも行って、平常展もみた。本館にも十一面観音菩薩立像があった。仲間に入れてもらえなかった仏像のようだった。本館を出てから裏庭を見学したあと、さらに印象的なドーム型の屋根がある表慶館でやっていた「匠のものづくり」を見学。銀器、鼈甲、江戸ヤスリ、印章などの実演をやっていた。

表慶館を出たあと、平成館の方へ行ってみると、20分待ちの行列ができていた。

上野駅でうどんを食べ、秋葉原へ。ヨドバシAkibaに行ってみた。妻が買ったばかりのデジカメを中国に持って行き、親戚のおじさんが気に入ったから、また買ってと言ってきたので、デジカメを物色に3階へ。結局、見ただけで帰ってきた。
夜、中国に電話すると、子どもしかいなくて、ママは?と聞いてもちゃんと答えないため、妻と話さないまま電話を切った。