from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

黄砂禍

中国ビジネスのススメ「砂漠化でゴーストタウンと化した旧北京市」。

今年の北京の春は、黄砂がひどいです。
浮遊する砂で空は毎日まっ黄色。外を話しながら歩いているだけで、口の中は砂でじゃりじゃり。ちょっと油断して、家の窓を開けっぱなしにしようものなら、家中砂だらけになってしまいます。
特に、風の強い日はまさに「砂嵐」という表現がピッタリの状況となり、顔に砂つぶてがビシビシと当たってとても痛いです。
夏暑く、冬寒く、1年を通じて極度に乾燥している北京の半砂漠気候は、私個人的には日本の蒸し蒸しした気候よりずっと好きなのですが、「砂嵐」だけはさすがに好きになれません。
「砂嵐」の日、やんごとない事情で外出することになってしまうと、「北京は人間の住むところではない」とつくづく思います。
この黄砂、内モンゴルあたりの砂漠から飛んでくると言われていましたが、最近では、北京のすぐそばまで砂漠が迫ってきており、それが、北京の黄砂を毎年ひどくしているようです。
一説によれば、砂漠は既に北京の街から100kmほどのところまで迫ってきており、毎年3.4kmの速さで北京の街に向かって広がっているそうです。この勢いで砂漠化が進むと、あと30年ほどで、北京は砂漠になってしまうそうです。

愛媛新聞社環境共同体としての黄砂

増加の背景には中国の砂漠化がある。過剰な放牧、野放図な耕地拡大などが原因に指摘されている。自然現象というより人為的な要因が大きいのが黄砂というわけだろう。中国政府も緑化計画などの対策に乗り出してはいるが、一朝一夕にはいかない
ともかく黄砂は複雑な存在だ。人や農作物などへのマイナス面の一方で、土壌や海洋へのミネラル供給、地球の冷却効果など思わぬ一面も見える。酸性雨の原因物質を中和する可能性も明らかにされている。もっとも、大気汚染物質を吸着し運んでくるのは困る