from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

恐怖と治安のスパイラル(2)

NHKニュース「大阪 自販機が通学児童見守る」

子どもを狙った犯罪が相次ぐ中、自動販売機を利用して、登下校中の子どもの安全を守るシステムの実験が、全国で初めて大阪市内で始まりました。大阪府は、1か月間実験を行ったあと、早ければ平成19年度からの実用化を目指す方針です。
実験は、大阪市立中央小学校の児童100人とその保護者、地域の防犯ボランティアなどが参加して行われ、初日の20日は大阪府の太田知事も実験の様子を見守りました。大阪府が大学や電機メーカーと協力して開発したこのシステムは、ランドセルにICタグをつけた児童が、自動販売機の前を通ると、その情報が自販機に設置された受信器から保護者の携帯電話やパソコンにメールで配信される仕組みです。また子どもが危険な目にあった際に、緊急用のボタンを押すと、最寄りの自動販売機のサイレンや赤色灯が作動して、周囲の大人に危険を知らせる仕組みにもなっており、太田知事が実際にボタンを押して音の大きさなどを確かめていました。太田知事は、「悲しいニュースが頻発しているが、学校と保護者だけでなく、ボランティアやICを使ったロボットも利用して、何重にも子どもを守っていく必要がある」と述べました。大阪府は、1か月間実験を行ったあと、コストダウンやボランティアとの連携といった課題を解決したうえで、早ければ平成19年度からの実用化を目指す方針です。