from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

湖南テレビ

bizplus.nikkei.co.jp「中国の夏を独り占めした人気番組『超級女声』の舞台裏」から。

この夏、中国で最もホットな話題となったのが「超級女声」(日本語では「スーパー歌姫」といったところか)というテレビ番組だ。中国のテレビ局といえば、以前は日本のNHKに相当する中央テレビが全国をカバーする独占放送権を持っていた。しかし、衛星放送の普及で、香港に本拠を置くフェニックス(鳳凰)テレビや湖南省に拠点を構える湖南衛星放送などの新勢力が台頭してきた。フェニックスが時事番組や自由な論調で都市部インテリ層の支持を集めるなら、湖南衛星は斬新なアイデアの娯楽番組が売り物だ。
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その湖南衛星が、04年にスタートさせたのが「超級女声」だ。これは米国で放映されているオーディション番組「アメリカン・アイドル」に着想を得たもの。「アメリカン・アイドル」は誰でも電話で参加し、育成シミュレーションゲーム感覚でお気に入りのアイドルを育てる点が米国で受けていた。
超級女声」は歌好きな女性なら、誰でも無料で出場できる。このため中国全土から下は6歳から、最高齢は89歳までの15万人が応募した。さらに、視聴者が携帯電話で自分の好きな歌手に投票するという手法で、大衆参加型の番組を実現した。
こうしてスタートした連日放送の「超級女声」の人気は日に日に高まり、「陰謀説」「内幕暴露」など優勝候補に関する話題はネット上に溢れた。決勝前にはネットを通じて結成されたファンが、応援候補の写真やポスターを掲げて通行人にミネラルウォーターやティシュを配って支持を訴えた。「○○○に一票を」を呼びかける風景は、日本の選挙そのもの。「超級女声」は中国全土における民主選挙の模擬練習という人もいるほどだ。
決勝の8月26日には2億人とも3億人といわれる視聴者が見守る中、中性的な雰囲気を漂う21歳の音楽学校生、李宇春が350万票を得てチャンピオンに輝いた。ちなみに投票総数は800万票だった。

nikkei.co.jp「中国のTV局、日本市場開拓・「韓流」ブームに続け」。

【広州=菅原透】中国のテレビ局が日本市場へのコンテンツ(情報の内容)供給に力を入れ始めた。高視聴率番組で知られる地方テレビ局、中国湖南広播影視集団(湖南テレビ、湖南省)は衛星放送や有線放送への番組供給に加え、インターネット、携帯電話への配信を視野に入れる。中国で全国区の人気を誇るドラマや音楽番組を武器に、「韓流」ブームを起こした韓国勢に続き日本市場開拓を目指す。
湖南テレビは日本では2002年からCS放送のスカイパーフェクト・コミュニケーションズ(スカパー)を通じて、娯楽番組やドラマを日本で放映している。ただ中国語放送のため、視聴者は在日中国人などに限られ、採算も苦しいという。