from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

改憲派を据えた

朝日新聞「死刑執行のサインせぬ」と発言、すぐに撤回 杉浦法相

杉浦正健法相は31日、就任後の記者会見で、死刑執行について「(命令書には)サインしない」と表明した。しかし、その約1時間後、「発言は個人としての心情を吐露したもので、法相の職務の執行について述べたものではない」と、発言を事実上撤回するコメントを発表した。法務省側は「サインをしたくないという趣旨だった」と説明。明確にNOを宣言した直後の「変心」に、関係者は振り回された。

新・後藤和智事務所〜若者報道から見た日本〜「俗流若者論ケースファイル30・森岡正宏&杉浦正健&葉梨康弘」から。

日本のいまの憲法はどちらかというと西洋に引きずられてワーッと権利のほうへ傾斜した。……フィリピンでは、子どもを5人以上つくる。保険制度ありませんから、子供を5人つくると子どもが親を養ってくれる。だから子供をしっかり育てて親孝行をしてもらうといういい循環である社会です。いまの日本の子どもに親孝行という気持ちはないわけではないだろうけれども、自然に親に孝養を尽くす、親が年とったら扶助するという気持ちになるかどうかが問題。
杉浦氏よ、これは社会保障関係の委員会ではないのである。読者の皆様にも、これがあくまでも自民党憲法調査会で発せられた発言であることを肝に銘じていただきたい。そもそも議論が倒錯してはいまいか。この文脈から考えるのであれば、杉浦氏が最も先に主張するべきは社会保障制度の撤廃であろう(ただしこれは憲法25条に明らかに違反する)。
さて、発言の検証に移るけれども、明らかに国柄が違う2つの国を同列に並べて考えるというのが問題であるし、またこの文章を読んだら論点が二転三転しているのもよくわかるだろう。しかも杉浦氏、《いまの日本の子どもに親孝行という気持ちはないわけではないだろうけれども》と語っているけれども、これは偏見としか言いようがないだろう。《自然に親に孝養を尽くす、親が年とったら扶助するという気持ちになるかどうかが問題》というのも。
それにしても杉浦氏、憲法改正して少子化を解決しろ!とでも言いたいのだろうか?