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子育ての日々の断片を書き綴る

速度の出しすぎが裏付られた

NHKニュース。

事故調査委員会は、電車に積まれていた記録装置のデータをもとに試算した、電車の速度やブレーキ操作の状況をランカーブと呼ばれる運転記録図の形で公表しました。それによりますと、電車はオーバーランのミスを犯した伊丹駅を出発したあと一気に速度を上げ、2つ先の塚口駅の手前では、この路線の最高制限速度の120キロを超えていた可能性が高いということです。さらに塚口駅を通過したあとも、本来ブレーキをかける位置でまったくブレーキを使わず、制限速度を40キロ余り上回る110キロ以上の速度で現場のカーブに進入していました。カーブに入ったあと初めてブレーキをかけわずかに減速していますが、車体が傾き始めても非常ブレーキを使った形跡はなく、線路脇の電柱に衝突した時には、まだ100キロ前後の速度が出ていたということです。事故調査委員会は明らかな速度の出しすぎが裏付られたとして、運転士がなぜ非常ブレーキをかけなかったのかなど、さらに詳しい分析を進めることにしています。

朝日新聞

ある運転士は「ブレーキ開始の遅れは、意識を失っていたとか、ぼんやりしていたなどと説明がつく。しかし、気づいてブレーキをかけているのに、非常位置まで押し込んでいないことが理解できない」。
速度から計算すると、通常のブレーキをかけている時間は3秒間を超える。別の運転士は「ブレーキは慌てれば慌てるほど、一気に押し込むもの。車体に強い遠心力がかかるころに気づいたのであれば、よほど慌てていただろうに、なぜ通常のブレーキで止めているのか」と話す。