from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

社会復帰促進センター

「萬晩報」の「PFI刑務所をめぐる誘致合戦」から。

現在、刑務所は110%を超えた過剰収容状況という。その状況は今後も悪化することはあって改善されることは期待できない。PFI刑務所はますます増えていくことになり、地方自治体の誘致合戦もさらに激しいものになっていくであろう。
地域復興のために刑務所の誘致合戦を展開する。喜んでいいのか悲しんでいいのか。何とも寂しい地方政治であり経済政策だ。
すでに米国や英国では刑務所も完全民営化。いまの犯罪状況を見ると、早晩日本でも刑務所の民間経営時代がやってくることになろう。刑務所不足を作っているのはどこに原因があるのか。国はもちろんだが企業にも一端の責任がある。107人の犠牲者を生んだJR西日本ではないが、利益はもちろん大切。しかし度の過ぎた効率主義、利益至上主義ともいえる経営は勝ち組負け組をつく出し失業者、フリ−タ−を生んでいく。それが犯罪の温床になっていないだろうか。

米国や英国でもすでに民営化していたとは知らなかった。その例に習ったってことか。

山陰中央新報」には、

島根県旭町に建設される民間活力を生かすPFI方式の刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」の概要をまとめた実施方針が三十日、法務省のホームページで公開された。刑務作業に地場産業を生かすなど「地域との共生」が明記されており、関係者からは「活性化に道筋がついた」と喜びの声が上がった。
十月に同町との合併を控える浜田市の宇津徹男市長は、農林水産業を具体的に挙げた内容に「地元の思いが受け入れられた」と安堵(あんど)。同町矯正施設整備対策室の今田泰室長は「実施方針に応えるよう、協力しないといけない」と表情を引き締め、澄田信義知事も「地域振興につながるよう全力を尽くす」とコメントを出し、バックアップを約束した。

とあった。ただの刑務所誘致だったら反対運動が起こるんだろうけれど、PFI方式だと「喜びの声」。刑務所が「社会復帰促進センター」?「社会復帰促進センター」って聞いて、そこが刑務所だと思う人はいないだろう。精神障害者施設も「社会復帰促進センター」と呼んでいるようだが、大丈夫なのかな。