from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

ジダンの頭突き(2)

「[http://number.goo.ne.jp/2006/e/column/000359/:title=[熊崎敬のヒーロー達の横顔] 最後まで己らしく ジダン]」。

思慮深く、家族思いで、派手な振る舞いを好まない。それがジダンという男だ。だが、もうひとりのジダンもいる。彼の身体の中には気まぐれな子どもが潜んでいて、忘れたころに暴れ出す。’98年フランス大会でも、サウジアラビアの選手を故意に踏みつけ、2試合の出場停止処分を受けた。
ジダンはかつて、こう語ったことがある。「サッカー選手にならなかったら、盗人にでもなっていたかもしれない」
彼はマルセイユ郊外の北アフリカ移民ばかりが住む、「ラ・カステラン」という団地に生まれ育った。教育も娯楽も仕事もない、貧民窟のようなところだ。幼いころの友人が語っていたジダンは、恐るべきテクニシャンであるとともに、一度激昂すると押さえが効かない暴走機関車と化していたという。試合で揉め事が起こると、その中心では必ずといっていいほどジダンが大立ち回りを演じていた。

asahi.com『母や姉を傷つけられた」 ジダン、頭突きの理由語る』。

サッカーW杯決勝でイタリア選手に頭突きを浴びせ、退場処分となったフランス代表の主将、ジネディーヌ・ジダン選手(34)は12日夜(日本時間13日未明)の仏テレビで「母や姉についてひどいことを何度も言われ、耐えきれなかった」と頭突きの理由を語った。ジダン選手が自身の行為について釈明したのは初めて。
ジダン選手は12日に民間放送局「カナル・プリュス」と「TF1」のインタビューにそれぞれ応じ、その模様が同日夜の両局のニュース番組で録画放映された。
頭突きの相手であるマルコ・マテラッツィ選手(32)とのやりとりについて、ジダン選手は「とても個人的なことで、母と姉を傷つける、非常に耐え難い言葉をかけられた。彼はそれを何度か繰り返した。1度や2度は我慢したが……」と述べた。
また「20億、30億人が見ている中での私の行為は許されないもので、特にテレビを見ていた子供たちに謝りたい」と語った。一方で「自分の行為について後悔はしていない。後悔すれば彼の言葉を認めることになるからだ。それは受け入れられない」と語った。

ニュースでインタビューに答えているジダンの顔がクローズアップされたが、事件直後のときはまったく違う憂いのあるやさしそうな表情をしていた。
夜のニュースでは、イタリア人のおじさんがサッカーは悪口を言い合いながらやるもんだよと言ってきた。