from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

子どもの肥満

エクスプロア上海「上海の子供たちを襲う肥満の問題

上海の街角で見る小中学生の登下校の様子をみるといつも気がつくことがある。それは、登下校にいわゆる「買い食い」をしている人が非常に多いという点だ。小学校でも送り迎えが当然となっている上海で、親や祖父母に連れられて「買い食い」しているのだ。もちろん、学校の周りに「小吃」と呼ばれるスナック類を売っている店が多いことも関係があるのだろうが、油で揚げたものやいかにも着色料を使ったような不健康な食べ物を食べている子供たちをよく見かける。とくに、祖父母に連れられて送り迎えされている場合、ついつい孫の要求を聞いてしまうと言うケースが多いのだそうだ。このあたり、共働きが多い上海の家庭環境の実情を反映しているような気もする。
中国都市部の子供たちの肥満の問題は、近年の経済の発展とともにますます深刻化している。子供の問題として取りあげるより、大人の見識不足が背景にあるのは確かだ。さらに都市型生活になり、中国の食生活も徐々に西洋化しつつある。成人病の予備軍を作らないためにも、今からの対策が正念場といえるだろう。