NIKKEI NET「台風９号、関東・東海を暴風域に」。
強い台風９号は6日、東京都から愛知県にかけての広い範囲を暴風域に巻き込みながら北上した。7日未明にかけて静岡県から千葉県にかけての沿岸に上陸後、東北から北海道に向けて進むとみられる。気象庁は大雨や暴風に厳重な警戒を呼び掛けた。
静岡県内で93歳の女性が強風にあおられ転倒し足を折るなど、4人が重軽傷を負った。
6日午後5時すぎ、静岡県・石廊崎で54.6メートルの最大瞬間風速を観測し、この地点で9月に吹いた風としては過去最強。静岡県の三島でも35.0メートル、栃木県の日光で34.0メートル、千葉で32.5メートルを観測した。首都圏では7日朝の通勤時間帯も強い風が吹く恐れがある。
神奈川県の箱根、静岡県の御殿場で56ミリ、東京都の小河内で53ミリの1時間雨量を記録した。
台風は6日午後9時、石廊崎の南南西約60キロを時速約15キロで北へ進んだ。中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は55メートルで、中心から半径170キロ以内では風速25メートル以上の暴風となっている。
