from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

パワーポリティクスの打算の貫徹

JMM冷泉彰彦:死刑制度というコスト」から。

千葉法相は法務当局の圧力に屈して執行したのではなく、黒幕は官邸だと見るのが自然で、だとすればその動機は極めて政治的なものだと思います。政権が弱体化した際に、本来その政権が持っているイデオロギーに反しても反対派の要求を入れて一種の「変節」を遂げ、政治的失点を回避するというのは、多くの例があります。似たような例では、ノーベル平和賞授賞という自国の右派が忌み嫌う政治的「失点」を「埋める」ためにアフガンでの増派に走ったオバマなどと同じ、バランス感覚というよりもパワーポリティクスの打算というべきでしょう。