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子育ての日々の断片を書き綴る

出口戦略

ロイターブログ「田巻一彦:バーナンキ議長の腹の内」から。

フェデラルファンド(FF)レートとディスカウントレート(公定歩合)との差について「若干拡大させる」ことを「近いうちに」検討する見込みであるとした。
現在の公定歩合は0.5%、FF金利の誘導目標は0─0.25%となっている。このスプレッドを広げる狙いは何だろうか。
証言原稿の脚注などを含めて考えると、バーナンキ議長は、公定歩合をFFレートの誘導の上限にしようとしているフシが見える。
もし、そうだとすれば、FFレートは上昇の範囲が広がり、経済情勢によっては金利上昇の現象も出てくることになる。
このほかにも、資金吸収手段を数多く列挙している。こうしたツールを利用して、余剰資金を吸収し、利上げができる市場環境を整えるのだろう。現実にFFレートの誘導目標引き上げ(利上げ)を決断するまでにはかなりの期間がかかる可能性がある。