from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

世界の失笑を買う

DIAMOND Online「山崎元:広島・長崎の夏季オリンピック立候補は是か非か」から。

残念だったのは、石原慎太郎都知事の敗戦の弁だった。リオ陣営がアフリカ諸国やフランスなどに蔭で買収まがいの働きかけを行ったことを示唆する発言を行って、先方から抗議された。既に負けたのだから、全く余計な発言だった。東京が再立候補する場合を考えても悪影響だ。爽やかにリオを讃えて、良き敗者を演じるべきではなかったか。
彼は、一体何が目的で、あのようなことを言ったのだろうか。ブラジルのやり方やIOCの運営を批判するつもりだったなら、噂ではなく事実をはっきりと挙げて、正面から批判すべきだ。或いは、オリンピック自体が、石原氏が『産経新聞』(10月12日、コラム「日本よ」)に書いたように「かつての自民党総裁選」のように汚い勝負だと自覚していたなら、150億円(公称)もの費用を使って敗れた石原氏の、彼自身が言うところの「政治家の勘」は、全く使い物にならない代物だというほか無い。