「（報告内容は）心外極まりない。何度か私の所に（銀行が説明に）来たが、内容が実態と違ってた。残念だ」。
石原慎太郎知事は１０日、新銀行東京から調査報告書の説明を受けた後、記者団に疲れた様子でそう語った。新銀行への追加出資４００億円は、１１日から始まる都議会予算特別委員会で審議されるが、旧経営陣の責任を強調する石原慎太郎都知事に対し、各会派の反応は分かれ、審議は紛糾が予想される。
石原知事は、報告について、「頭取（代表執行役）は、聞いてみると、独断専行というか反対意見を（取り）入れなかった。（役員として入った）銀行業務の経験者が、ほとんど辞めている。そういったことも、ぜんぜん報告がなかった」などと述べ、旧経営陣の責任を強調した。
