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"動漫"新人類

NBonline【中国"動漫"新人類】 中国の大学・専門学校の75%がアニメ学科とかかわっている〜日本動漫の普及が中国政府を動かした

2007年2月21日の新華網(ネット)は、テレビや映画等の情報発信を管轄する中国の最高政府機関、国家広播電影電視総局の宣伝管理司長・金徳龍の発言をこう伝えている。
「国家教育部(日本の元文部省に相当)の統計によれば、現在全国には447の高等院校(高等教育機関)が動画専業を設置しており、1230の高等教育機関が、何らかの形で動漫とかかわるような学系を開設している」
「専業」とは日本の大学の「学科」に近いが、少々異なる。というのも、中国の大学には、日本の大学でいうところの「学部」がなかったからだ。1949年の新中国建国以来、中国では、教育研究に関する組織をすべて旧ソ連のアカデミー方式を模倣して設置した。そのため、10ほどの学問領域の下に「学部」を置かず、いきなり「専業」という専門領域を設置した。「専業」の数は最も多い時期では数千に上った。さすがに多すぎるというのでその後整理されて専業の数も減り、また専業の上の分類として学系が、その上の分類に学院などの教育組織が設置されるようになった。
中国においては、大学や専門学校のような高等教育機関を総じて「高等院校」と呼んで分類している。その中には4年制大学のような「本科」と、2年制あるいは3年制の「専科」の学校とがある。2005年データでこうした全日制高等教育機関は1731校あり、社会人向けの成人高等教育機関が505校あるので、先の金司長の発言にあった高等教育機関(高等院校)は合計2236校あることになる。そのうちの1230校が、何らかの形で動漫専業とかかわり、447校が動漫専業を設置しているわけだ。
つまり、中国の全高等教育機関の「75%」が、動漫専業にかかわっていることになる。いかに政府が動漫産業の確立に必死であるか、この「75%」という数字を見ればお分かりいただけるだろう。