from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

原子力政策

NHKニュース「再処理工場で耐震設計にミス」。

青森県六ヶ所村の再処理工場で、使用済み核燃料を入れる箱を切断する装置の耐震性の計算にミスがあり、国の耐震基準を満たしていないことがわかりました。原子力安全・保安院では、施設の安全性に影響を及ぼす問題だとして、事業者の日本原燃に対し早急に調査して必要な補修工事を行うよう指示しました。
日本原燃によりますと、問題が見つかったのは、再処理工場の中にある高さ12メートル余りの使用済み核燃料を入れる箱を切断する装置で、国の耐震基準の見直しを受けて行っている再評価のなかで見つかりました。この装置の耐震設計を担当した日立製作所の子会社が耐震性の計算をする際に誤ったデータを入力していたということで、再計算した結果、国の耐震基準を満たしていないことがわかったということです。計算ミスは、子会社の社員が11年前に気づいていましたが、これまで報告していませんでした。原子力安全・保安院では、大地震で装置が倒れた場合、燃料を破損するおそれなどがあり、施設の安全性に影響を及ぼす問題だとして、日本原燃に対し早急に調査して必要な補修工事を行うよう指示しました。再処理工場は、現在、試運転中で、日本原燃では、安全性が確認できるまでは次のステップに進まないということで、確認作業などが長引けば、ことし11月の操業開始に影響する可能性もあります。

NHKニュース「次の高速増殖炉 メーカー決定」。

高速増殖炉もんじゅ」の次の原子炉の研究開発を行うメーカーが「三菱重工業」に決まり、国が目標としている2050年ごろの実用化に向けて具体的な研究開発が動き出すことになりました。
高速増殖炉は、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムを繰り返し利用する原子炉で、12年前の「もんじゅ」の事故をきっかけに実用化のめどが立たなくなりましたが、国はおととしの原子力政策大綱で2050年ごろの実用化を目指す方針を打ち出しました。これを受けて、国と電力業界は、「もんじゅ」に続く次の原子炉の研究開発を本格的に始めることになり、担当するメーカーとして、公募の結果、「三菱重工業」を選び、18日に発表しました。「もんじゅ」の後継の原子炉については、「もんじゅ」の建設コストがかさんだことから、材料を変えるなどして配管を短くし、より小型にする方針で、国は2025年までに運転を始めたい考えです。三菱重工業は、近く新会社を設立するということで、10年以上事実上ストップしていた高速増殖炉の実用化に向けた具体的な研究開発が動き出すことになります。