from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

電力不正発覚は続く

NHKニュース「志賀原発の事故は即発臨界か」。

8年前、北陸電力志賀原子力発電所で起きた臨界事故は、急激な核反応によって一瞬のうちに大きなエネルギーがでる「即発臨界」という危険な反応になっていた可能性のあることがわかりました。経済産業省は、原子炉の安全にかかわる重大な問題とみて詳しく調べることにしています。
石川県にある北陸電力志賀原発1号機では、8年前の定期検査の際、制御棒3本が落下し15分間にわたって原子炉の一部で核分裂が継続して起きる臨界状態になっていたことが先月わかりました。これを受けて、全国の電力会社と原発メーカーで作る研究機関「日本原子力技術協会」が、当時のデータなどを基に厳しい条件を仮定して解析したところ、急激な核反応によって一瞬のうちに大きなエネルギーがでる「即発臨界」になっていた可能性のあることがわかりました。「即発臨界」は最悪の場合制御棒の脇にある核燃料が壊れて水蒸気爆発につながるおそれがあり、起こしてはならない危険な反応です。

NHKニュース「北海道電力 不正改造を隠ぺい」。

北海道電力の火力発電所で、パイプラインの重油漏れを調べる検出器が作動しないよう不正に改造されていたうえ、国の指示で行われた不正に関する総点検のメンバーになっていた発電所の所長らがこの事実を隠ぺいしていたことがわかりました。
新たな不正が見つかったのは、北海道伊達市にある伊達火力発電所です。北海道電力によりますと、不正は、発電所と製油所とを結ぶパイプラインからの重油漏れを調べる検出器で誤作動が頻繁に起きたため、検出器が作動しないよう改造されていたということです。この事実は、国の指示で行われた不正に関する総点検の調査メンバーになっていた発電所の所長や本店の課長らが把握していましたが、先月末の総点検の報告に含まれず、隠ぺいされていました。この所長は、隠ぺいした理由について、「運転停止になるのが怖くて言いだせなかった」と話しているということです。不正な改造は、運転が始まった昭和53年から続いていた可能性があり、北海道電力でさらに調べています。一方、中国電力でも、島根原発2号機で、平成3年から16年間にわたって、原子炉に流れる冷却水の量を示す計器の値を不正に操作していたことがわかりました。