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子育ての日々の断片を書き綴る

ローマ法王の聖戦批判と釈明

北海道新聞ローマ法王が聖戦批判 「宗教対立あおる」イスラム世界猛反発』。

【ロンドン15日高田昌幸ローマ法王ベネディクト十六世が、母国ドイツを訪問した際、イスラム教は本質的に暴力を容認する宗教であるかのように発言し、イスラム諸国や欧州のイスラム団体が強く反発している。
ローマ法王は十二日、ボンの大学で講演した際、十四世紀末の東ローマ帝国皇帝の言葉を引用。「(イスラム教開祖の)預言者ムハンマドが新たにもたらしたものは邪悪と非人間性だ」との一節とともに、イスラム教は暴力で教義を拡大したとしてジハード(聖戦)批判を展開した同皇帝の歴史観に言及した。

日刊スポーツ『ローマ法王自ら遺憾の意「非常に残念に思う。」』

ローマ法王ベネディクト16世は17日、信者を前にした定例の集会で、イスラム教の「ジハード(聖戦)」を批判したとされる自身の演説が引き起こしたイスラム世界の反応について「非常に残念に思う」と述べ、遺憾の意を自ら表明した。問題の演説後、法王が公の場で話すのは初めて。
法王は、聖戦を命じるイスラムの教えを「邪悪で残酷」と評したビザンチン帝国皇帝の発言を演説で引用したが、「私の個人的な考えを表したものではない」と釈明した。

小林恭子の英国メディア・ウオッチ『ローマ法王の「何故?」』から。
前法王と現法王のアプローチの違いを書いたのは、17日オブザーバー紙のPope Benedict’s long mission to confront radical Islamだった。
「ベネディクト法王は、友人たちが言うように、キリスト教徒とイスラム教徒の間の対話を心の底からすすめようとしている。しかし、テロの暴力と、一部のイスラム教徒の指導者たちがこれを支援していることが、対話の大きな障害になる、とも思っている」。
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 「現在のベネディクト法王にとって、主な対決相手は、攻撃的なイスラム教過激主義と、政教分離が進む西側社会だ」