from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

口が裂けても「「格差社会」は悪いことではない」なんてことは言えない

中国ビジネスのススメ「「格差社会」は悪いことではない」。

日本で報道される中国の姿は、未曾有の高度経済成長によって、豊かになり続ける「光」の部分ばかりですが、そんなものは、都市部のごく一部の人たちの話であり、その後ろには、電気もガスもない横穴式住居に住んで、毎日、朝から晩まで働き続けても、家族が食っていけるだけの収入が得られず、返せるあてもない借金は膨らみ続け、農薬飲んで一家心中しようかどうしようか迷っているような農民たちが、「影」の部分として果てしなく広がっているのです。
こうした社会の底辺にいる人たちは、もうこれ以上落ちることはありませんので、暴動で何かがわかる可能性が少しでもあれば、暴動に参加しますし、犯罪に手を染めて一発逆転できる可能性があれば、危ない橋も渡ります。
「負け組」がどんどん増えると、社会の治安は悪化しますし、へたをすると暴動が全国に広がり、中国共産党一党独裁体制を揺るがすような事態に発展することもないとは言えません。
こんな状態ですので、中国共産党は3農政策を強化し、都市から吸い上げた富を農村に還流させることにより「格差社会」を是正し、治安の改善、体制の安定を図ろうとしています。
胡錦涛国家主席は口が裂けても「「格差社会」は悪いことではない」なんてことは言えないのです。