from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

安全社会

世界2月号「「安全」のために覚醒剤(シャブ)を打つ――コスト削減要求に追い立てられるトラック運転手―― 清水直子/神澤和敬」。

JR福知山線の列車脱線事故など、行き過ぎたコストカットで安全が犠牲にされたことによる事故が続いている。陸送でもコストカットのしわ寄せは、弱い立場の現場のドライバーに押し付けられてきた。規制緩和の流れのなか、安く・早く配送するために不眠で運転せざるを得ず、疲れを取るために酒を飲み、酒を飛ばすために覚醒剤を打つ。他人の不幸に対する無感覚さの順送りの果てに、誰もが巻き込まれうる死のドライブが待ち受けている現実が浮かび上がる。