from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

外交は八方塞がり

中日新聞北方領土問題進展せず 日ロ首脳会談、交渉継続は一致

小泉純一郎首相とロシアのプーチン大統領は二十一日午後、首相官邸で会談した。懸案の北方領土問題では双方の主張の隔たりが大きく、進展はなかった。領土問題を含む共同声明の作成は見送られ、両国が受け入れ可能な解決策を見いだすために、交渉を続けていくことを確認するにとどまった。
会談で、首相は「両国間には日ソ共同宣言、東京宣言、日ロ行動計画など積み重ねられてきた諸合意があり、いずれも重要で有効だ」と指摘。四島の帰属問題を解決して平和条約を締結するとした一九九三年の東京宣言などの有効性の確認を求めた。これに対し、大統領は「国境画定問題について双方に受け入れ可能な解決方法を模索していきたい」と、東京宣言に言及することもなく明確な返答を避けた。
その上で、「この問題の背景には第二次大戦の結果があって、もし、一つを見直すとすれば、他にも波及して見直しの連鎖が起きるかもしれない」と指摘。「この問題が政治問題化するのを避けるべきだ」と、信頼関係の構築が重要との考えを強調した。