from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

新入社員の意識

My Life Between Silicon Valley and Japan」には、

「日本の一流大学を出て日本の一流企業に勤める」良さというのは他の人生の選択肢と比較して相変わらずある。だから気をつけなくちゃいけない。大組織の大組織たるゆえんは、大きな枠組みの中で広義の「知の創出」に専念してさえいれば、そこから先の「泥仕事」(「勉強好き」で「勉強ができて」高学歴の人たちは「組織の外に開かれた対人能力」を必要とする「カネに絡む」ような仕事をよくこう表現する)は誰か別の人がやってくれる(効率のよい分業みたいなものかな)、という仕事がかなり多く存在していたし、今も存在しているからだ。けっこういい仕事なのですよ、これが。見ていて羨ましくなるほどに。元「勉強好き少年」たちにとっての温床であり続けてきたが、ここがこれからは危ない。
「次の10年」の大変化が直撃するのはこの層であり、この層の予備軍だ。そして変化が直撃するともろいのもこの層だ。口では「したたかなサバイバル戦略として大企業に入った」とか言う若い企業人たちも、組織になじむにつれてだんだんに変わっていく。自分では意識しないのかもしれないけれど組織の外に向かって体が動かなくなる。いずれ思考を停止して、だんだんと保守的になっていく。

とあった。ちょっと前の「Yahoo!ニュース-共同通信」には、

新入社員の77%が自らを就職活動での「どちらかといえば『勝ち組』」と考えている−−。財団法人社会経済生産性本部が、22日までにまとめた新入社員の意識調査で分かった。
同本部は「パートや派遣などが増える厳しい環境の下、正社員という安定した身分を獲得したとの思いからではないか」と分析している。

と。会社に入る前から、保守化しているようだ。いい学校に入れて安心してしまう学歴社会の延長みたいな社会がまだあると思っている人たちがまだメジャーな日本。