from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

尼崎JR脱線転覆事故関連

週刊金曜日の「JR西日本の脱線事故でみえた、「時間」に振り回される自分の姿」に、

JR西日本は、危険を認識しながら利潤追求に走り、労働者を抑圧し、結果として未曾有の被害者を生んだ。だがこれは、同社に限ったことではない。民営化で生まれたJR各社が、多かれ少なかれ「利益優先主義」に邁進しているのは確かだ。
とともに、考えざるをえないことがある。「時間」を売り物にしたJR各社を下支えしているのは誰かということを。新幹線の本数が増えるたびに、「便利になった」と無邪気に喜んだのは誰か。ほかならない「自分」だ。電車が遅延するたびにイライラしているのは誰か。それも「自分」だ。
JR西日本に憤りを感じつつ、自らをも振り返る。「時間」を搾取されていないか。「時間」に振り回されていないか。(北村肇)

とあった。同感だ。日本人のライフスタイルを変えない限り、同じような事故はまた起きる。
http://www.sankei.co.jp/news/050520/morning/column.htm」には、

いまなら、過密ダイヤの弊害や、速度を上げて遅れを取り戻す「回復運転」の危うさも思い浮かぶだろう。事故の光景も、連想するに違いない。JR西日本は、列車の間隔をあけたり速度を落とす方向でダイヤ改正を検討しているそうだが、この姿勢は支持を得られるだろう。
人間は忘却する動物、といわれる。十九世紀の心理学者エビングハウスの実験によると、人間はせっかく覚えたこともほんの二十分後に42%も忘れ、一時間後には半分以上、六日後には76%を忘れてしまうそうだ。
その特性は、幸福でも不幸でもある。いつまでも恐怖心を抱きながら列車に乗るのはやりきれない一方で、多数の命を預かっているという鉄道事業者としての職業意識は忘れてもらっては困る。事故に遭った方々の無念や苦痛とともに。

とある。乗客の方は忘れてもいいけど、鉄道事業者には忘れてもらっては困るってこと?乗客の方はすぐに忘れて、不便だと言い出すに違いない。