from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

春の陽気だった

今日は昨日よりも気温が上がって、外を歩いていると日差しを感じた。

ブックオフに行って、「脳がわかれば世の中がわかる」という本を買った。「脳が大きくなった原因は、食性や社会関係、性競争であり、とくに社会関係が主な原因」。「社会関係の複雑さという環境が脳に影響し、脳が大きくなったおかげで、また社会関係が複雑になる。それに対応するためにまた脳を大きくし、大きくするとまた複雑になる」。「菜食より雑食、一妻型より多妻型」の方が脳が大きくなる。「人類は浮気遺伝子をもつ人が多い」。「心は脳の活動である」。「物質の相互作用が、脳を活動させ、心を生む」。

一夫多妻の集団生活が始まり、社会ができた。一夫多妻の社会で生き残るためには、体力ならび頭を使わないといけなくった。それで脳が大きくなり、脳が大きくなったことで、複雑になった社会では高度なコミュニケーションの手段が必要になり、言語が生まれた。言葉を操れることになったことで、さらに脳が大きくなったってことかな。

『脳はなぜ「心」を作ったのか』の著者であり、「ロボットの心の作り方」を研究している前野隆司さんは、次のように言っている。
『1つの面白い実験結果がある。人が指を動かそうとするとき,脳の中の,「動かそう」と意図する働きを担う部分と,筋肉を動かそうと指令する運動神経が,どんなタイミングで活動するかを計測したカリフォルニア大のリベット博士の実験だ。結果は実に意外だった。筋肉を動かすための運動神経の指令は,心が「動かそう」と意図する脳活動よりも,0.5秒も先だというのだ。常識的に考えると,まず人の心の「意識」が「動かそう」と決断し,それにしたがって体が動くと予想されるのに,結果は何と逆なのだ。この実験結果から,筆者は次のような新しい「意識」の見方を提案する。人の「意識」とは,心の中心にあってすべてをコントロールしているものではなくて,人の心の「無意識」の部分がやったことを,錯覚のように,あとで把握するための装置に過ぎない。自分で決断したと思っていた充実した意思決定も,自然の美しさや幸せを実感するかけがえのない「意識」の働きも,みんなあとで感じている錯覚に過ぎない。そしてその目的は,エピソードを記憶するためである。』

脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説

脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説

自己の自由意思で行動しているように見えても、実は無意識に操られている。無意識を作り上げているものは、遺伝的な思考と過去の経験?自分の意思でないものに影響を受けて行動してしまうと感じるとき、「運命」という。「運命」というものを考えると、この人の言う「受動意識仮説」も肯ける。