from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

朝、洗濯物を洗濯機に入れ、スイッチを押すが回らない。壊れたようだ。仕方なく、手で洗うことにした。脱水機能は使えるようなので助かった。妻に言って、大家さんに洗濯機を見に来てくれるように頼んだ。

午後、うちに帰ってくるとドアが開いていて、中にはいると大家さんと修理屋さんがいた。どうやら、洗濯機を直してくれたようだ。ほれというような感じで、給水バルブのようなものを見せてくれた。その部品が壊れたらしい。もう問題といって、修理屋さんは帰った。大家さんは、ついでに掃除の仕方を教えてくれてから、帰った。日本で使っていた洗濯機と全然構造が違う洗濯機で、洗濯の時の糸くずなどがどうなるのか分からないでいたが、ゴミがためるフィルタのようなものがあることが分かった。それを定期的に掃除しないといけないようだ。

妻のお兄さん夫婦が湖南省に帰った。就職先を探しに来ていたが、やはり見つからなかったようだ。テーブルの上には、夕食の用意がしてあった。9日間いただけだったが、帰ってしまうと、いえの中にある空間がぽっかり空いたような気がした。子供はお兄さん夫婦にようやく懐いたところで、託児所から帰ると探すかと思ったが、探さなかった。もう帰ったということが分かるようだ。「にかいだてのでんしゃにのってあいにいきたい」といった。

今日届いた某メルマガに「自分の住む土地を出て、しかも国境を越えた先で、心地のよい居所を得るのは難しい。移住というのは何年か、あるいは何十年か、時には何世代もかけて整えてきた快適な環境を捨てることだ。日常のほとんどの行為を何の懸念もなく滑らかに自動的に行うことができるのが我が家であり、我が町であり、我が国である。それを放棄して、次の居所を探す。これは相当に危険なことだ」と書かれてあった。上海に来てから、居心地の良さを感じたことはない。まだ毎日緊張して暮らしていて、一日が終わるとほっとする。