from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

ここ上海では、カラスをほとんど見かけない。一度だけ、すごく痩せた1羽をみただけだ。生ゴミがないわけではない。あちこちに生ゴミが落ちている。しかし、その生ゴミはすぐに片づけられてしまう。地域を掃除する人がいるからだ。

昨日届いたあるメルマガに中国とゴミに関して次のように書かれていた。
『日本では毎年膨大な量の「ごみ」(廃車、家電製品、廃プラスチック、くず鉄等)が排出され、処分場の問題や処理方法の問題がクローズアップされています。本来、そのような「ごみ」は、再利用するべきなのですが、人件費が高い日本では、素材ごとの仕分けを行った場合、人手がかかり採算が合わないため、「ごみ」として埋め立てられることとなっています。ところが最近、中国
企業がこのような日本の「ごみ」に目をつけ、お金を払って、購入するケースが増加しています。
中国の業者に言わせると、日本の「ごみ」は全てが貴重な資源であり、まさに「宝の山」だそうです。彼らは、日本の回収業者を回り、丹念に素材をチェックし1山幾らで全て買い取ります。素材によりますが、数千万単位の買い物です。そしてそれを大型船に積み込み、中国本土まで運びます。その後、人海戦術で徹底的に素材ごとに細かく分解し、再利用にまわします。驚くことにその再用率は99.9%にまで達するそうです。人件費が安い中国ではこのような人手を使った方法でも、素材価格が上昇しているため充分メリットが取れるのです。以前は日本でもこのような資源の再利用が盛んに行われていたのですが、採算が合わず、今ではほとんど行われなくなってしまっています。
このところ日本の地方自治体でも「ごみ」の再利用を工夫してきています。関東のとある市では中国企業が回収したペットボトルを購入すること検討しています。この市ではペットボトルの処理に年間で数千万円単位のコストを払っていたのですが、中国企業がペットボトルを購入することにより支出が収入に変わり、市の財政にとってメリットがあるとの事です。他の市でも同様なケー
スがあり、国内の民間処理業者と中国企業が入札で競い合うシーンも散見されるようになっているようです。最近では、ついに処理前の「ごみ」ばかりでなく、既に埋設処理している「ごみ」まで掘り起こして中国本土へ持っていく業者も出ているようです』

この記事に書かれれていることは、中国にいると本当に実感できる。ペットボトルを一日探している人が大勢いるし、電線の被覆剥きを一日やっている人たちもよく見かける。前に気になっていた自転車に取り付けられたツボの中身はどうやら廃油のようだ。マンホールを開け、下水に浮いた油を吸い取っている現場を見た。