from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

英国は国民投票でEU離脱を決めた

今朝も4時過ぎに目が醒め、トイレ。
5時過ぎにも目が醒めた。
6時過ぎに起き、経済ニュースを見ながら、朝ごはん。英国の出口調査で、残留派が離脱派を上回って、少し円安になっていた。
7時に息子を起した。今日もなかなか起きなかったが、なんとか起きて来て、うちを出た。
雨の中、バス停に向かった。
駅を出たときも雨。

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9時前には雨は止んだ。
昼休みにニュースを見ると、離脱派がリードしていて、急激な円高株安になっていた。
4時過ぎにまた雨が降り出した。
ニュースを見ると、エコノミストのほとんどが予想しなかった英国のEU離脱が確定していた。
5時50過ぎに会社を出たときも雨が降っていたが、駅に着く前に止んだ。
7時前に帰宅すると、息子がマンションの庭でサッカーボールを蹴っていた。
夕飯の支度が終った頃に戻ってきて、すぐに夕飯。
来週火曜日から期末テストというのに、夕飯後はずっとテレビ。
11時過ぎに自分の部屋に行ったが、iPhoneを触っていて、試験勉強はしていなかった。
 
カズオ・イシグロ著「忘れられた巨人」(The Buried Giant)を読み終えた。

カズオ・イシグロの前作「わたしを離さないで」には衝撃を受けたので、この小説も面白いだろうと思い、手に取ってみた。
だが、読み出すとすぐに眠たくなった。ずっと霧がかかったような話で、読み進める動機がなかなか見つからなかった。
アーサー王が去ったばかりイングランドの荒涼とした土地に密かに住んでいるブリトン老夫婦の話。二人の住居は、ホビットが住んでいる地中の穴のように思えた。二人は信頼しあっているようで、お互いに疑っているようにも思える。
この前、「7秒の記憶と生きる」と番組で、「ヘルペス脳炎」という病気で7秒しか記憶が持たない女性が紹介されていた。今起こったことが記憶できないので、メモを取る生活を送っていた。車の運転をしていたのは不思議だったけど。
老夫婦も過去の記憶がほとんどない。だが、ときどき蘇ってくる記憶の断片が二人の信頼を揺さぶる。
なぜいなくなったのか二人には記憶がない息子に会いに老夫婦は旅に出る。旅に出ても、霧は晴れない。
半分ぐらい読み進んでようやく登場人物が増えてきて、ハラハラする場面も出てきて、先を読んでみたい気になった。
戦争があった日々のことを忘れてしまうのはいいことなのか。過去のことを忘れてしまうことで、今の平穏が保たれているとしても、過去の記憶を蘇らせる方がいいのか。
最後は、すごく残酷ともとれるシーンで終わる。
EU離脱は、過去を忘れた英国民の選択のように思える。