from上海to東京

子育ての日々の断片を書き綴る

イスラム教の礼拝施設建設で対立

NHKニュース「同時多発テロから9年 追悼式典」。

アメリカの同時多発テロ事件から9年を迎えた11日、現場となったニューヨークの貿易センタービルの跡地で、追悼式典が行われました。ことしは、跡地の近くでイスラム教の礼拝施設=モスクを建設する計画の是否をめぐり、激しい議論が巻き起こるなか、賛成派と反対派の市民がそれぞれデモを行うなど騒然とした状況となりました。
追悼式典は2700人を超える犠牲者が出た、ニューヨークの世界貿易センター跡地で行われ、まずブルームバーグ市長が「あの悲劇はこの町に深い傷を残したが、同時にこれだけの愛と連帯感に満ちた場所もない。過去の足跡の上に、将来の礎を築いていこう」と演説しました。そして、事件が起きた時間に合わせて黙とうがささげられ、犠牲者の名前がひとりひとり読み上げられると、集まった遺族たちは、失った家族の写真を掲げて涙を流すなど、悲しみを新たにしていました。ことしは、この跡地からほど近い場所に、イスラム教の礼拝施設=モスクを建設する計画が持ち上がったことをきっかけに激しい議論がわき上がっており、この日もモスクの建設予定地周辺で、建設に賛成する側と反対する側がそれぞれ1000人を超える規模でデモを繰り広げました。このうち賛成派は「イスラムへの差別は戦争を生む」などと書かれたプラカードを手に支持を訴え、参加した白人の女性は「イスラム教徒が孤立感を持つことはよくない」と述べました。また反対派も数百メートル離れた場所で、「テロで家族を失った人の気持ちを考えろ」などと訴えながらデモを行っており、双方の参加者が言い争う場面も見られるなど騒然とした状況となっています。