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利益のためなら安全性を犠牲にする大企業

wsj.com「オバマ大統領、原油流出事故で国民演説−BPの補償責任を強調」から。

オバマ米大統領は15日、メキシコ湾の原油流出事故について執務室から国民向けテレビ演説を行い、原油の封じ込め、事故を起こした英石油大手BPへの損害賠償請求、石油業界に対する政府の監視体制の改編、米国の化石燃料依存からの脱却などを目指す計画を発表した。大統領の執務室演説は就任後初めて。
演説のなかでオバマ大統領は、政府機関の再建専門家として知られる政府の法律顧問マイケル・ブロミッチ氏に、内務省の鉱物資源管理部の改革を一任することを発表。沖合油田の監視を担当する同管理部は、石油業界と癒着関係にあったことが明らかになっており、今回の原油流出事故の一因になったと批判を浴びている。
大統領はBPに対して、巨額の補償資金確保を求める考えを改めて強調した。補償資金は、メキシコ湾の被害地域からの賠償請求に迅速かつ公平に対応できるよう独立した第三者が管理する必要があるとしている。
オバマ大統領はメキシコ湾での危機感が高まっていることにも言及。政府は15日に原油流出の推定量を再び引き上げ1日当たり6万バレルとした。この数値は1カ月前の12倍に相当する。
一方で流出した原油の封じ込め作業について、BPは「数週間以内に」原油の90%を回収するとの見通しを示した。